FXではその時々で手作業で取引を行なうだけでなく、FXシステムトレードを利用する事により機械的に取引を行うことができます。

FXのシステムトレードとは

シストレは取引システムを用いて機械的に取引するもので、最初に設定を行なう以外では人の手が介在せずシステムが売買を行い利益を得ることができます。
システムはただ無闇に取引を行なうのではなく、あらかじめ決めておいたルールに従い取引を行ないます。
どのようなケースで売り買いを行なうか、またどのような条件やタイミングで利益確定したり損切りを行なうかなどがルールとして決める事ができ、システムはルールに従い取引を繰り返します。

システムトレードのメリット

取引においてFXシステムトレードを必要とする方は非常に多いのですが、システムを用いる事で具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
まず投資においては個人の感情が悪影響をもたらす事が往々にしてあります。
例えばあともう少し我慢すれば上がるのではないか、損をしているからもう少し粘りたい、などと考える事は多くあるもので、こうした感情は損失をより大きなものにします。
一方でシステムを用いた場合は希望的観測や臆病など人間の弱みが一切介在しませんので、利益を生むであろうルールに従い淡々と取引を行う点で大きなメリットがあります。

24時間いつでも取引

またFXのメリットとして24時間いつでも取引が可能ですが、一方で人は生活がありますので付きっきりでの取引は行なえません。
一方でシステムを用いた場合は常に継続して取引が行なえますので、こうした点も大きなメリットです。

FX取引は外国通貨を購入する事になるのですが、単に米ドルやユーロなどを売買する訳ではありません。
取引の際には二カ国を組み合わせにした通貨ペアと呼ばれる取引単位で売買する事になり、例えば米ドルと日本円の組み合わせであれば日本語で米ドル/日本円、また英語表記でUSD/JPYなどと表わされ、双方を区切って表記しています。

FX取引を始める際にお勧めの通貨ペアとは

取引を始めるときにツールを眺めて見ると、あまり聞きなれない国や見たことが無い国も多くあります。
取引においてはその後にレートが上がるか下がるかを予測し判断する事になりますので、基本的によく分からない国についてはあまり手出しをすることはお勧め出来ません。
もちろんテクニカル分析やファンダメンタル分析などがしっかり行なわれる分には良いのですが、初心者の方の場合は定番の所で米ドル/日本円や豪ドル/日本円などがお勧めとして挙げられます。

米ドルとユーロについて

米ドルはハードカレンシーとして世界でもっとも広く使われており、為替取引においてはおよそ90％が米ドルに関係した取引であるといわれています。
またユーロはヨーロッパのEU諸国で用いられており、流通量が非常に多く取引も盛んに行なわれています。

テクニカル取引では流通量が多い程、決まった動きをしやすい為、このユーロ/米ドルが有利です。

高金利のねらい目

またFX取引を始める際のお勧めの通貨として少し難易度は上がりますが、金利が高くスワップポイントが狙える国もまた候補として挙げられます。
ただ金利が高い理由については、オーストラリアは資源国である一方でトルコは高インフレが原因ですので、リスクも踏まえておく必要があります。

FXは手持ちの資金以上に大きな金額を運用する事が可能で、この点は基礎知識として広く知られています。
株式投資と比較すると事情は大きく異なり、例えば100万円の資金があれば100万円の範囲内でしか株式投資はできませんので、利益の幅は狭まります。
一方でFXはレバレッジを効かせて手持ちの資金を倍にして運用する事ができます。
例えば利益幅が5％とした時に100万円と1000万円の利益では圧倒的に金額の差がありますので、資金を倍にして運用できるメリットゆえに人気を呼び、取引における基礎知識として広く知られているのです。

過去の取引

以前に行なわれていたFXの取引ではレバレッジに規制が設けられておらず、例えば100倍で取引できる会社も数多く存在しました。
この場合のメリットとして例え手持ちの資金が1万円でも100万円にして運用ができますので利益をとてつもなく大きくできるのです。
ただそれは利益を得られた場合に限り、読みが外れれば逆にマイナスの方に100倍の損失が出ることになり、こうした点に大きな怖さが潜んでいます。

規制が掛けられた現在の取引

FXのレバレッジでかつて200倍などと高倍率で取引出来ました。但しそのリスクを正しく理解出来ず取引した場合、大きく損失を被ることもあり、現在では倍率に規制がかけられていずれの会社を利用した場合でも最大で25倍までのレバレッジを効かせられません。

現在もある取引する上での怖さ

ただ規制がある現在でも最大25倍の倍率は、大きなリスクが常にある事を理解し、基本的に最大値での取引は勝算がある場合でも行わず、資金に余裕を持って取引すべきです。
この点もまた基礎知識として押えておきましょう。