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FXでの投資にはいろいろなテクニカ指標が利用できますが、「移動平均線」や「ボリンジャーバンド」などと並んでよく使われるものにMACDがあります。
これはジェラルド・アペルが開発したもので「マックディー」もしくは「エム・エー・シー・ディー」と呼び「Moving Average Convergence Divergence」の略になります。
そのまま訳せば「移動平均・収束拡散トレード法」になります。MACDは一目でトレンドの傾向がわかることで人気となっています。
MACDでのトレンドの見方
MACDは通常用いられる「短期EMA」と言われる12日指数平滑移動平均から、「長期EMA」の26日間指数平滑移動平均を引いたものになります。なお、「指数平滑移動平均」とは複雑な計算をしますが、期間の終値の平均を、直近の価格に比重を置いて算出されたもので、近い将来の価格の予想に向いていると言われています。
MACDには他に「シグナル」というものがあって、MACDの9日EMAか9日SMA(単純移動平均)を使用します。また「MACDヒストグラム」はMACDからシグナルを引いた数値を棒グラフで表したものになります。
上記はDMM.com証券プレミアチャートですが、灰色の線が「MACD」、赤色の線が「シグナル」、棒グラフが「MACDヒストグラム」となります。
MACDが上昇している時、MACDヒストグラムがプラス圏の時が上昇トレンド、MACDが下降している時、MACDヒストグラムがマイナス圏の時が下降トレンドと見る事が出来ます。
MACDラインとシグナルラインで売買判断
MACDの売買のサインとしては、「MACDラインがシグナルラインを下から上に交差するときは買い優勢」で「買い」のサインとなり、MACDラインがシグナルラインを上から下に交差するときには売り優勢で、「売り」のサインとなります。「ダイバージェンス」とは逆行現象のことで、大きなトレンドが発生している場合にMACDのラインが逆行したときには、底値や天井に近いと言われ、逆張りのチャンスが発生していることを表します。
また「ヒストグラム」が減少から増加に向いた時には「買い」で、増加から減少に向いた場合は「売り」のサインになります。
MACDの欠点
MACDの欠点はレンジ相場の時には、角度の浅いゴールデンクロス、デッドクロスが発生しやすく、サインとしては弱く、ダマシとなる場合が多くなります。このMACDラインとシグナルラインの交わる角度が重要で浅いと弱いシグナル、深いと強いシグナルと見る事が出来ます。