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FX取引や株式取引など価格の上下変動を利用して利益を得る金融商品の場合にはテクニカルチャートなどを参考にして取引を行うことになります。
テクニカルチャートはさまざまなものが開発されており、複数のチャートを組み合わせて利用するのが一般的です。そのテクニカル指数のひとつがストキャスティクス(Stochastic)になります。
ストキャスティクスとは?
ストキャスティクスとは、1950年代にジョージ・レインが開発したテクニカル分析指標でRSIと同様なオシレータ系指標で買われすぎ、売られすぎを判断する指標です。
特徴としてはレンジ相場に強く、レンジ相場での買われすぎ、売られすぎを判断するのに最も適しており、逆にトレンド相場は不得意で、適切な売買サインが出ずらくなり機能しなくなります。
しかし相場の7割はレンジ相場と言われており、その期間の長いレンジ相場にこそ力を発揮し上手く利用する事が出来れば、価値の高いテクニカル指標と言う事が出来るでしょう。
ストキャスティクスの見方、使い方
ストキャスティクスの性質としては、過去の一定期間における最高値と最安値のレンジの中で、現在の指数がどこに位置しているかを示すというものです。
ストキャスティクスの指数は0から100までで表現されるものであり、50がちょうど中間になります。0に近づけば過去の一定期間の最安値に近づいていることを示し、100に近づけば最高値に近づいていることを示すことになります。
一般的に、ストキャスティクスでは80以上で高値圏にあり、20以下が安値圏にあると捉えられますが、この数値は指定する期間によって変わってきます。このため取引スタイルによって設定を変化する必要があります。
ちなみに各チャートのデフォルトはMT4が%K=5、%D=3、Slow%D=3、GMOクリック証券のプラチナチャートが%K=9、%D=3、Slow%D=3になってます。
チャート
20以下で売られすぎ、80以上で買われすぎと見る事が出来、20以下で赤線を青線がゴールデンクロスすると買い、80以上で赤線を青線がデッドクロスすると売りと判断出来ます。
ただしストキャスティクスの注意点としては、逆張りのテクニカル分析という性質のものであるため、利益確定ははやく行う必要がありますし、また手仕舞いのサインを待ちすぎると出遅れてしまうリスクがあります。
またストキャスティクスはあくまでも安定した流れの中で有効に作用する性質のものになります。このため強いトレンドが形成されてしまうと、ストキャスティクスのテクニカル指数に関係なく動いてしまいます。その様な時はストキャスティクスが機能しなくなる時が多いため注意が必要です。
このため長期の指数として見るのではなく相場の細やかな波に反応して短期売買を行うトレードに向いているテクニカル指数といえます。